悪玉物質「AGE」予防

活性酸素や病気、そして糖尿病の合併症の原因にもなっている元凶物質は「AGE」です。終末糖化産物と呼ばれる物質です

AGEは血管のコラーゲンを老化させる

糖尿病の合併症を招く原因となる悪玉物質「AGE」は、日本語では「終末糖化産物」と訳されます。AGEは、簡単にいえばその名のとおり、血液中に過剰になった糖が変質をくり返した結果、最終的に産出される物質の総称です。

糖が血液中に過剰になると、行き場を失った糖は、血管を形作る主成分であるコラーゲン線維に付着します。そうして付着した糖の中には、ほんの少し変質するものが現れます。こうして変質した糖は「アマドリ化合物」と呼ばれます。このアマドリ化合物と、別のコラーゲン線維に付着した糖が結合したものが、AGEです。/p>

AGEは2本のコラーゲン線維をつなぐ橋のような役割(架橋という)を果たしますが、この架橋が非常に大きな問題なのです。AGEによって架橋が形成されたコラーゲン線推は老化し、本来備わっている柔軟性や弾力性がなくなります。その結果、コラーゲン線維を主成分とする血管では、動脈硬化やつまりが起こりやすくなるのです。AGEが血管に及ぼす悪影響は、特に細恥毛細血管で顕著に現れます。腎臓・網膜・神経で合併症が起こりやすいのも、これらの器官や臓器に毛細血管が集中しているためです。

白血球の一種のマクロファージ(食食細胞) には、AGEを掃食する働きがあります

マクロファージはAGEを食べるさい、同時にコラーゲン線維の一部も食べてしまいます。そこでマクロファージは、損なわれたコラーゲン線維を修復する物質であるサイトカイン(生理活性物質)を放出します。

AGEは美容にもよくない

ところで、AGEの害は糖尿病の合併症を招くだけではありません。実は、AGEはさまざまな難病や老化現象を引き起こす元凶にもなるのです。

例えば、認知症の一種であるアルツハイマー病にもAGEが関わっています。アルツハイマーでは、脳に老人斑という特徴的なシミが現れますが、このシミには大量のAGEが含まれています。また、AGEには脳細胞を死滅させる作用のあることもわかっています。また、AGEは神経性の難病であるパーキンソン病の発病にも関係しています。パーキンソン病では、中脳にレビー小体という異物が発生しますが、これにもやはりAGEが多量にたまっているのです。

純炭粉末 きよらは腎機能低下を抑える最後の切り札

ページの先頭へ