野菜、果物はできる限り摂取することでガン予防になる

野菜、果物をしっかり摂取する重要性について

野菜、果物をしっかり摂る

ガンと食べ物の関係を研究するときは、ある地域のガンの発生が他の地域に比べて多かったり、少なかったりした場合を調べることがあります。

検討する中で、その地域の人が特に食べている物は何かを調べることになります。

地中海沿岸などで、ガンの発生が少ない地域を調べると、色のついた野菜、にんじんやトマトなどをたくさん食べていることが分かりました。いわゆる緑黄色野菜です。そこで、野菜を多く食べるとガンになりにくいのではないかという考えが出てきました。

次に、にんじんなどに含まれる成分は何かという研究が始まります。その成分のひとつがβカロテンでした。ガンは「活性酸素などで細胞の膜や遺伝子が傷害されることで起こる。だから還元性のある物質、いわゆる抗酸化物質質がガン防止に有効であろう」という考えも出てきました。

ほうれんそうのβカロテンが発ガンを抑制なども同様です。

βカロテンは抗酸化物質です。そのため、ガン予防の期待が膨らみ、中国の林県では3万人近い人を対象にした研究が行なわれました。これは5年間の追跡調査で、β カロテン15mg、ビタミンE30mg(ビタミンEは抗酸化作用がある)、セレン50mgを使った研究です。すると投与群では、全ガンで死亡率は13%減、胃ガンで21%減、脳血管疾患で10%減という劇的な結果が米国のガンの雑誌に発表されたのです。

続いて4つの重要な発表がされました。ひとつはATBCスタディーという、肺ガンの発生率への影響を5~8年の間で調べたものですが、肺ガンの発生率はβカロテンを摂取したグループで18%も上がっていました。

β カロテンを摂取した人たちの肺ガンの発生率が28パーセントも高くなっていたのです。医師を対象にした研究では、βカロテンを投与した人たちのガン発生率に変化はありませんでした。最後は、看護師など保健に携わる女性を対象にした研究です。

ここでは、肺ガンの発生率がβカロテンの摂取で上がるという結果が出ました。これらの結果を踏まえ、現在、βカロテンについては次のように考えられています。普通に食事をしている人の場合は1 日2~3mgのβカロテンで十分で、このくらいの野菜を摂っている人たちは摂っていない人たちょりもガンの発生が少ないのです。ところがある程度以上を摂取するとガンの発生率は下がらず、むしろ上がる場合があると思われます。

では野菜、果物を摂ることは本当にガンを予防するのでしょうか。今までの研究を総合した結果が、米国対ガン協会から出されています。

まず「脂肪を減らすと抗ガンの効果がある」ということには科学的根拠がないとされています。肉を食べると脂肪の摂取が多くなり、これが前立腺ガンや大腸ガンを増やすという考えには根拠がないのです。野菜、果物についてはどうでしょうか。乳ガン、 大腸ガン、肺ガン、前立腺ガンについて、有効の可能性があるという程度です。

大豆については、これらのガンに対する抗ガン作用には科学的根拠がないということになってしまいました。

特に大事なことは、野菜や果物をはじめとして、食べ物で確実にガンの予防をもたらすものは存在しないということです。しかし、学問的に「確実」ではなくても、可能性がある以上、なるべく野菜、果物は摂った方がよいというのが現在の考え方です。

野菜や果物はできるだけ摂った方がいい

ガンと食べ物の関係を研究するときは、ある地域のガンの発生が他の地域に比べて多かったり、少なかったりした場合を調べることがあります。もし、ガンの発生が少ない場合、いろいろな条件を検討する中で、その地域の人が特に食べている物は何かを調べることになります。
地中海沿岸などで、ガンの発生が少ない地域を調べると、色のついた野菜、にんじんやトマトなどをたくさん食べていることが分かりました。いわゆる緑黄色野菜です。そこで、野菜を多く食べるとガンになりにくいのではないかという考えが出てきました。
次に、にんじんなどに含まれる成分は何かという研究が始まります。その成分のひとつがβカロテンでした。ガンは「活性酸素などで細胞の膜や遺伝子が傷害されることで起こる。だから還元性のある物質、いわゆる抗酸化物質質がガン防止に有効であろう」という考えも出てきました。
βカロテンは抗酸化物質です。そのため、ガン予防の期待が膨らみ、中国の林県では3万人近い人を対象にした研究が行なわれました。これは5年間の追跡調査で、β カロテン15mg、ビタミンE30mg(ビタミンEは抗酸化作用がある)、セレン50mgを使った研究です。
すると投与群では、全ガンで死亡率は13%減、胃ガンで21%減、脳血管疾患で10%減という劇的な結果が米国のガンの雑誌に発表されたのです。
続いて4つの重要な発表がされました。ひとつはATBCスタディーという、肺ガンの発生率への影響を5~8年の間で調べたものですが、肺ガンの発生率はβカロテンを摂取したグループで18%も上がっていました。
β カロテンを摂取した人たちの肺ガンの発生率が28 パーセントも高くなっていたのです。医師を対象にした研究では、βカロテンを投与した人たちのガン発生率に変化はありませんでした。最後は、看護師など保健に携わる女性を対象にした研究です。
ここでは、肺ガンの発生率がβカロテンの摂取で上がるという結果が出ました。
これらの結果を踏まえ、現在、βカロテンについては次のように考えられています。
普通に食事をしている人の場合は1 日2~3mgのβカロテンで十分で、このくらいの野菜を摂っている人たちは摂っていない人たちょりもガンの発生が少ないのです。ところがある程度以上を摂取するとガンの発生率は下がらず、むしろ上がる場合があると思われます。
では野菜、果物を摂ることは本当にガンを予防するのでしょうか。今までの研究を総合した結果が、米国対ガン協会から出されています。
まず「脂肪を減らすと抗ガンの効果がある」ということには科学的根拠がないとされています。肉を食べると脂肪の摂取が多くなり、これが前立腺ガンや大腸ガンを増やすという考えには根拠がないのです。野菜、果物についてはどうでしょうか。乳ガン、 大腸ガン、肺ガン、前立腺ガンについて、有効の可能性があるという程度です。
大豆については、これらのガンに対する抗ガン作用には科学的根拠がないということになってしまいました。
特に大事なことは、野菜や果物をはじめとして、食べ物で確実にガンの予防をもたらすものは存在しないということです。しかし、学問的に「確実」ではなくても、可能性がある以上、なるべく野菜、果物は摂った方がよいというのが現在の考え方です。

野菜にガン抑制効果があるという情報(よく聞く野菜の効能)

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