認知症予防(最新情報/2016年~)

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アルツハイマーの前兆をとらえる

高齢化に伴い認知症患者数は増加し、現在462万にのぼります。2025年には700万人を超えると試算されています。特に根本治療がないアルツハイマー病の比率が増加しています。

アルツハイマー病患者さんの脳内ではふたつの異常が起きています。 アミロイドβというたんぱく質が沈着してできる「老人斑」とタウというたんぱく質が絡み合った糸くずのような「神経腹線維変化」です。

アミロイドもタウもたんぱく質のゴミで。このゴミが脳内に蓄積して、認知症になるのがアルツハイマーです。

現在は、このごみを抑える手段はなく根本的な治療はありません。アミロイドとタウのどちらが原因として有力かは議論がされてきたましたがアミロイドが引き金となるという説が有力となっています。

そのアミロイドを標的にした治療薬の開発がすすんでいます。15種類以上の候補薬の臨床試験が行われていますが、半数以上が開発を中止しています。

アルツハイマー病も最初は脳の一部にごみがたまるだけで症状は全くでません。たまる領域が広がると発症するのです。脳にたまりはじめたタウやアミロイドを検出できれば、無症状のうちに治療を開始して進行を遅らせることが可能になるかもしれません。無症状のうちから検査し、早期対応でタウの蓄積を抑えるこの治療法がアルツハイマー病の根本治療になるかもしれません。

タウたんぱく質とは

神経細胞の中にあるたんぱく質のひとつ。通常は骨格をつくる微小管に結合しているが、リン酸が過剰にくっつくと微小管から離れタウたんぱく質同士で結合して細胞内にたまる。

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