血栓症を防ぐ生活習慣と食習慣

血栓症について、血栓予防について、そして血栓症の治療について、現代人は目を背けることができない状況になってしまいました。血栓症に関する昔からの云われ、そして治療に関する情報、食習慣に切り込んでいます。

ビールに枝豆は欠かせない

イソフラボンには、女性ホルモンに似た構造と機能があり「乳ガンの予防によいのではないか」といわれています。

たしかにイソフラボンは、血管壁には非常によい効果をもたらすことが分かっています。たとえば、更年期障害の予防・改善に大豆イソフラボンというのは最近では定番です。

ソフラボンは、もともと植物性女性ホルモンと呼ばれる物質で、女性ホルモンのエストロゲンの1000分の1くらいの作用を持っています。イソフラボンは、女性ホルモンと結合する受容体と結合するため、選択的エストロゲン修飾物質(SERMとも呼ばれています。

つまり、女性ホルモンの受容体に結合し、女性ホルモンのような作用をするのです。女性ホルモンには多くの作用があります。

例えば、女性は年を取ると骨粗鬆症になりやすいのですが、これは更年期以た女性ホルモンは脳を活性化することも知られています。ではイソフラボンには、どのような効果があるのでしょうか。

現在、リポタンパクの低下と血管壁の強化に効果があるといわれています。さらに骨の強化と脳の活性化にも効果があるようです。

しかし問題は、乳腺への刺激作用です。特に乳ガンの初期の人がイソフラボンを摂りすぎると、乳ガンの増殖を促進すると危倶されています。

もちろん、大豆成分に含まれるイソフラボンはそんなに多くはないのですが、きな粉には納豆の2倍、豆腐の5倍にあたるイソフラボンが含まれています。さらに酸化された脂質を体の外に排泄させようとする大豆サポニンや血小板の活性化を阻止するレシチンなども多く含まれています。

レシチンの作用についてはこちら。

枝豆にもイソフラボンが多く含まれています。枝豆には、大豆にはほとんど含まれないβカロテンやビタミンCが多く含まれています。

血圧を下げる作用のある大豆ペプチドも多く含まれているので、血圧の高い人にはお勧めです。枝豆にはビタミンB1が多く含まれ、ブドウ糖の代謝を促進します。また亜鉛やカルシウムも多く含まれます。亜鉛は味覚を保つ上でも必要です。

亜鉛が不足すると味覚障害を引き起こすからです。亜鉛は生体内に鉄の半分くらい、約2.5gくらい存在しています。味は味細胞で感じるのですが、亜鉛は、味細胞の若返りに必要だということが分かってきました。

興味深いのは、若いネズミを亜鉛欠乏にしても味覚異常の発生率は30%くらいなのに、年を取ったネズミでは70%トで味覚異常が発生するのです。

人間でも同じことがいえ、年を取った人が亜鉛不足になると味が分からなくなつてしまいます。亜鉛欠乏による昧細胞の障害の場合、亜鉛を与える治療をします。ところが、年を取って重症な人は治りにくいのです。ですから、日ごろから亜鉛を摂取しておくべきです。

ミネラルは女性にとっても重要な成分です。
亜鉛はカキや枝豆に多く含まれます。栄養学では「枝豆にビールという日本の習慣は健康の維持には欠かせない」と言っています。うぶ毛のはっきり見えるような枝豆に、亜鉛がたくさん含まれています。

ビタミンB1が豊富で夏バテ予防に最適なえだまめ

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