血栓症を防ぐ生活習慣と食習慣
血栓症について、血栓予防について、そして血栓症の治療について、現代人は目を背けることができない状況になってしまいました。血栓症に関する昔からの云われ、そして治療に関する情報、食習慣に切り込んでいます。
コレステロールは必ずしも悪者ではない
コレステロールは、脳に大きな影響を及ぼします。最近では、脳内コレステロールが、脳梗塞から脳を守るという説も注目を集めています。
スイスでえは、脳梗塞の患者の予後と、コレステロール値の関係を調査しました。まず、患者のコレステロール値を250mg/dl以上と以下に分けました。
入院時の症状として、高コレステロールの患者では、言語障害の見られる率が23.1 %、認知不能が16.2%%、随意運動障害は12.%%でした。
低コレステロールの患者では、言語障害が27・7 %、認知不能が20.1%、随意運動障害が18.2%に見られ、いずれの率も、低コレステロールの患者の方が高いことがわかります。。これらの差は統計的にも有意です。
中大脳動脈全域の障害を比較すると、高コレステロールの患者ではこの障害の率が4.2%なのに、低コレステロールの患者では60.7%に見られました。また、大脳表層の血管障害は、高コレステロール患者の10.2%に見られましたが、低コレステロール患者では20.1%に見られました。
つまり、コレステロール値が高い人は脳梗塞になった場合でも機能障害が少ないし、回復も順調であったのです。
このような研究は、日本でもされています。と、脳卒中の関係を調べたのです。すると、食習慣が変わり、肉、乳製品、卵など良質のタンパク、コレステロールを多く摂るようになると、次第に脳卒中が減っていったことが分かったのです。脳出血が減っただけではありません、脳梗塞も減っていったのです。
どうも、コレステロールが多い方が脳の血管が丈夫で、出血や血栓形成を起こし、重篤な脳機能障害を引き起こしままひす。脳性小児麻痔などはこの原因によることが多いのです。このような場合に備えて、母親がコレステロールを摂取するようにしていると、赤ちゃんの脳機能の障害の程度が弱くなります。
コレステロールは、悪いことばかりではありません。しかし、動脈硬化は高コレステロールが原因であることも忘れてはなりません。