抗うつ薬の分類

第1世代の抗うつ剤は三環系の抗うつ剤

第1世代~第4世代まで

第1世代が1960年代~第4世代が2000年

副作用などが軽減されて負担が減っている

抗結核薬の一種を使うとうつ状態が改善されるということがきっかけで「抗うつ剤」が開発されました。

第1世代の抗うつ剤は三環系の抗うつ剤で1960 年代から使用されています。眠気、立ちくらみ、口の渇き、便秘などの副作用が強く、効果が現れるのに時間がかかるという欠点があります。

第2世代の抗うつ剤ほ、副作用の少ない薬剤として開発され、四環系の抗うつ剤が1980年代から使用されています。三環系の抗うつ剤に比べ効果はやや弱いのですが、1日1回服用すれば効果が持続するものもあります。ちなみに「三環系」「四環系」は化学構造に由来する名称です。

第3世代の抗うつ剤ほ現在よく処方されているSSRI(セロトニンの再取り込み阻害剤)で1999年より使用されています。三環系の抗うつ剤とはば同じ効果があり、しかも副作用が少ないというメリットがあります。

第四世代の抗うつ剤は日本で開発されたSN RI(セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み阻害剤)で2000年より使用されています。

SSRIやSNRIなどの新薬は、三環系の抗うつ剤とはば同じ効果があり、しかも副作用が少ないということで内科医などでも使われていますが、過剰な期待や思い込みは禁物です。実際の投薬は、ご本人のうつ状態に合わせて、組み合わせや量を加減したり、睡眠の障害、自律神経障害や内分泌障害が起こり、うつ状態になるという仮説があります。セロトニンは衝動性、ノルアドレナリンは覚醒、ドドーパミンは快楽に関係している脳内の神経伝達ホルモンです。

気分障害は、セロトニン・ノルアドレナリンが低下してしまったことで起こると言われています。

SSRIやS NR Iなどの新薬は、三環系の抗うつ剤とはば同じ効果があり、しかも副作用が少ないということで内科医などでも使われていますが、過剰な期待や思い込みは禁物です。実際の投薬は、患者さんのうつ状態に合わせて、組み合わせや量を加減したり、多少の副作用ほ我慢してもらって従来の薬を使ったりすることもあります。また特にSSRIを急激に中止すると強い不快感が出ることがあります。SSR Iを減量する場合は、40mgからいっきに10mgにするのではなく、40mgから30、20mgと減らし、1日おきに10mg2日おきに10mgと減量していく方が安全です。

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